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「後は私がご案内致します。こちらへどうぞ。」
また少し歩いて森を抜けると何もないとてつもなく広い広い空き地の様な所に出た。
そしてその空き地には、とても不釣り合いな[学校]が建っていた。
「え…学校…?」
私の通っている学校と少し作りが似ている。
野々宮さんは何も言わず歩き出す。私も何も言わず付いていく。
両開きの扉の前に着くと、やはり普通の学校だ。
私達は中に入って行った。
私はいつもの様に靴を脱ごうとするが「フフ…靴は脱がなくても結構ですよ。」と言われ、脱ぎかけた靴にもう一度踵を入れた。
いつから日本はアメリカ式になったんだろう…
私は野々宮さんに質問をした。
「あの…何処へ行くんですか?」
「体育館。でございます。」
私達はまたお互い黙り、体育館に向け廊下を歩き出した。
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