◯街の大泥棒◯

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『どうせ行くところもないし、 お金もない。 生きていてもしょうがないもの。』 「あんた…親は?」 『もうとっくに死んだ…。』 「…」 『殺すなら殺して。』 私はそう言って目をつぶる。 「あんたさ…、 行くところないの?」 『うん。』 「金も何もないの?」 『うん?』 「じゃあ俺達の仲間にならねぇか?」 『は?』 「俺達の目的は確実な盗み。 お前みたいに 俺達が見える目を持った奴だと、 犯罪がバレるおそれがあるから殺すだけ。 でも、俺達の仲間になるなら 話しは別だ。 …どうする?」 .
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