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『こちら孝雄です。現在地は○○サービスエリアを出て3キロ程走ったところです。風来坊2さん、翔さん達が居る場所を突き止めました。○○港の倉庫です。』
孝雄はキャリアを握ると、風来坊2からの無線に応答した。
『そうか…その場所から○○港だと距離がだいぶあるな…。孝雄ちゃん、だいぶ疲れた声だが大丈夫かい?』
風来坊2は孝雄の疲れがピークに達しているのが気になっていた。
そんな風来坊2の気遣いが伝わったのか、孝雄は
『風来坊2さん、心配御無用です。あの翔さんの地獄のシゴキに耐えて、やっと仲間にして貰えたんです。あのシゴキに比べれば何でもないですよ。』
と、明るく応答した。
【フッ】
風来坊2は軽く笑うと
『お前達は似た者同士だな。田宮が孝雄ちゃんを気に入っている訳がわかったぜ。まっ、無理しねぇように…と言っても無駄だろうが、気を付けて行くんだぜ。無事に田宮達を救出できるよう祈ってるぜ。』
と孝雄に言った。
『風来坊2さん、お心遣い有り難うございます。』
孝雄はそう言うと静かにキャリアを置いた。
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