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今年45になる小松枯葉は地方で新聞記者を生業とする、普通の、人生に疲れた、ハードボイルドなおっさんだ。
38に離婚した妻の朋美と息子の楓にはそれ以来会っておらず、毎月の養育費を払うため働く毎日。
世間や自分に疲れたとはいえ、人付き合いは他人よりも上手く、それが幸いしてか記者という仕事を細々とこなしていた。
いつも枯葉は人や人生を考える。
考えて考えて、それがいかに意味がないものかはとうに分かっていながらも、気が付けばまた同じことが頭に浮かんでいた。
人ははかなく、変わらない・・・俺も・・・
それでいいんだ
倦怠感に身をまかせて枯葉は毎日を過ごしていた
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