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熱く高まった胸の鼓動を落ち着かせるかのように、僕は優しく彼女の髪を撫でた。
指先がわずかに震えている。
何度か撫でただけで、僕の手はすぐに温もりと冷や汗を取り戻した。
すると僕はなぜか急に照れくさくなってしまい、既に眠っている彼女の目が見えないように彼女の前髪の辺りに手を置いた。
そして自らも目を閉じて何度も深呼吸を繰り返した。
深呼吸でようやく落ち着きを取り戻してきた僕の心に飛び込んで来たのは、今まで以上の彼女への愛情であった。
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