女目線

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それが現実であったのか夢の中の出来事であったのかは、さほど重要なことではない。 私の心は確実に彼の優しさを待ち望んでいたのだ。 隣にいるだけで香る彼の匂い。 それは服の匂いや微かな汗の匂い、髪の匂いなど全てが調和して初めて、なんとも表現できないような彼独自の匂いと成り得るのだ。 薄れゆく意識の中で、私は彼の温もりと匂いに浸っていた。
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