出会い

2/4
257人が本棚に入れています
本棚に追加
/93ページ
秋、高校2年の9月 もう直ぐ前期の期末テストがありみんな気合を入れている。 だが、この俺 黒澤龍佑(くろさわりゅうすけ) は、まったくやる気が出ない。 勉強ごときに一生懸命なるのなんてくだらない。 だからと言って部活熱心でもない。 学校なんかつまらない… まあ、友達と話すのは楽しいけどな。 それ以外はつまらない。 「あーあ。何で学校なんかに来てんだろうな、俺は。」 そんな事を、俺の親友である 真田恭祐(さなだきょうすけ) に話した。 恭祐はバスケ部であり、勉強は出来ないが部活熱心である。 「さあな。そんなに学校がつまらないか?部活を一生懸命やれば少しは楽しくなると思うぜ?」 俺は、恭祐の発言に対して 深いため息をついた。 「アメフトか?あんなの、あちこち痛くなるし、傷がアホみたいに増えるだけだよ。それに、いつ骨が折れたりするかわからないかなり危険なスポーツなんだよ。そんなものを一生懸命やったって、楽しくはならねぇよ。」 「そうか、部活がダメなのか… あっ!じゃあ恋人でも作ればいいんじゃねぇか?そうすれば、学校に行くのが楽しみになるだろ。」 俺は一瞬考えた。 恋人か… それは良い考えかもしれないと一瞬だけ思った。 しかし今まで恋人なんて、一度もできたことがない。 それに、今は別に好きな人もいないしな… 「一瞬考えたけどパス。俺今好きな人いないし。それに、多分生活は何にも変わらねぇよ。」 「え~!!何でだよ!恋人できたら良いぞ!きっと毎日ウハウハだぞ。」 すると、授業開始のチャイムが鳴った。 みんな席につき授業が始まった。 つまらない授業が始まった…
/93ページ

最初のコメントを投稿しよう!