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『どうも、初めまして 寛子 と言います。宜しくお願いします 』
この言葉が寛ちゃんとの始まりだった。
この 寛ちゃんは 専門校の時のクラスメートの彼女だった。
明るく、元気があって、とても気が強い子だった。
見た目は少しぽっちゃりしてて可愛いらしい。
(この時から寛ちゃんの生涯のカウントダウンが始まっていたのは、誰も知らない)
クラスメートは、みんなで 10人程度!
みんな半年過ぎたくらいから仲が良かった。
みんな家から通って来るのだが、1人だけ学校の近くに部屋を借りて通っていた。
その人は
クラスメートで歳は先輩になる。
みんなには、池ポンと呼ばれていた。
毎朝、池ポンの部屋に集合し学校に行っていた。
みんなが学校に行っている間は、寛ちゃんは1人で、みんなが学校から帰って来るのを待っていてくれるのだ。
みんなが学校から帰って来ると、1人1人の名を呼び
『お帰りなさい 』
『今日も疲れたやろっ』
と、声をかけてくれてた。
たまに、みんなの晩飯まで作ってくれていて、それが結構楽しみだった。
休み前になると、必ずみんなで出掛ける計画を立ててくれて、次の日みんなで遊びに行くのが日課だった。
夏は、みんなで少し離れた港の祭りに行き、バーベキューしたり、キャンプしたり、釣りしたり。
今思えばもっと思い出を創っておけば良かったと、後悔先に立たず。
『寛ちゃん!明日の晩飯なに?』
この言葉を言うのが楽しみの1つでもあった。
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