紫色の招待状

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その招待状には 古い包み方が施されていた。 開ける所にロウソクを垂らし、 印鑑で押し付けた スタイルの包み方だ。 ホラー映画で よく見るやり方だった。 その印には 《8》 と浮き出ている。 そんな招待状なもんだから、 彼はまた、 さっきの息の乱れが 戻ってきた。 「中身はさぞ期待させて くれる内容だろう。」 彼はそう思っていた。
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