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ある日の出来事。
それは偶然とも必然ともいえる再開だった。
中目黒「す…杉崎君……」
杉崎「中目黒…なの、か?」
とある街中、僕はふらふらとこの夜空の下を歩いていたら杉崎君と再会した。
彼とは三年ぶりの再会になる。昔はよく二人で遊んだもので、今となっては懐かしい思い出。
中目黒「久しぶりだよね」
杉崎「そうだな。あれから三年になるな」
そう、三年前のこと。
杉崎君は突然、僕の前から消えたのだ。それは家庭の事情により転校した。その時僕はとても悲しかった。杉崎君と離れにはなりたくなかった。それは彼の事がとても好きだったから。
友達としてではなく、別の意味で。
中目黒「元気にしてた?」
杉崎「まぁそれなりに。つかお前さ、こんな時間に何してんだ?」
中目黒「夜の散歩さ。そういう杉崎君こそ、何してるの?」
杉崎「え、俺か?……お前と同じさ」
他愛もない会話。久しぶりの会話で一つわかったことがある。それは、彼が今も昔もたいして変わっていなく、あの頃の彼のままということ。
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