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杉崎「あ、そうだ!いいこと思いついたわ」
杉崎君が何かを閃いたようだ。何だろう?
中目黒「いいこと?」
杉崎「そうだ、久しぶりの友との再会ってことで、俺ん家来いよ」
……友。……あれ?何だろう。胸が僅かにチクリとして痛いや。
中目黒「え、あ…うん」
杉崎「そうと決まれば早く行くぞ」
こうして僕は杉崎君の家に行くことになった。
家につくなり、僕たちは昔の思い出を語り合いながら懐かしんでいた。
そして、今の自分のこともお互い話した。
しばらくして会話が途切れ、気まずい雰囲気に。
あれ、妙に心臓がバクバク鳴っている。そして何だろう…この気持ちは……。
そう、この気持ちは僕がかつて彼に抱いていた気持ち。
中目黒「す、杉崎君!」
杉崎「うお!?なんだよ突然」
中目黒「実は…さ、僕……杉崎君のことが、す……す、好きなんだ」
言った、ついに言ってしまった。男同士の恋愛なんてあるはずがないのに……ははは、無理だよね……ぜった――
杉崎「…俺も好きだ、中目黒―――いや、芳樹」
耳を疑うような返事がしたかと思った直後、彼に突然抱きしめられた。
中目黒「……杉崎君」
杉崎「……芳樹」
そして僕たちはお互い、どちらからでもなく唇を重ね―――
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