最初から

3/4
前へ
/20ページ
次へ
「皆さんの名前…教えて下さい。」 沈黙。 かごめに、こんな事を言われるなんて。 皆がそう思った。 「…弥勒、と申します。」 弥勒が重い口をひらいた。 「珊瑚だよ。この子はきらら。」 「お…オラは、七宝じゃ。」 次々に皆、自分の名を言っていく。 「…あなたは?」 「……犬夜叉…。」 かごめとは目をあわせないように、横を向きながら答えた。 「犬夜叉、ね」 ピク… 犬夜叉の耳が反応する。 愛しい人に呼ばれた自分の名。 …嬉しくない。 犬夜叉はそう思った。
/20ページ

最初のコメントを投稿しよう!

306人が本棚に入れています
本棚に追加