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「皆さんの名前…教えて下さい。」
沈黙。
かごめに、こんな事を言われるなんて。
皆がそう思った。
「…弥勒、と申します。」
弥勒が重い口をひらいた。
「珊瑚だよ。この子はきらら。」
「お…オラは、七宝じゃ。」
次々に皆、自分の名を言っていく。
「…あなたは?」
「……犬夜叉…。」
かごめとは目をあわせないように、横を向きながら答えた。
「犬夜叉、ね」
ピク…
犬夜叉の耳が反応する。
愛しい人に呼ばれた自分の名。
…嬉しくない。
犬夜叉はそう思った。
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