かごめ

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かごめは珊瑚と話していた。 そこへ犬夜叉が来た。 「へぇ…薬草なんだね。……ん?」 かごめが足音に気付き、振り返る。珊瑚は犬夜叉と目をあわせた。 「…法師様の所に戻ってるね。」 珊瑚は軽く手をふって、来た道を戻っていった。 「座る?」 犬夜叉は無言で腰をおろした。 「珊瑚ちゃんに聞いたんだけどね、この草、薬草なんだって!」 かごめは笑いながら話した。 かごめが笑ってくれるなら… 例え記憶が戻らなくてもそれでいい。 また最初からやり直せば…。 「……どうかしたの?」 犬夜叉はかごめの手を優しく握った。 「記憶が戻らなくても…また一からやり直せばいいんだよな…?」 犬夜叉はかごめの目を見て言った。かごめはそんな犬夜叉を見て、さみしい気持ちになった。 ……なんだろうこの気持ち。 一からやり直す? 嫌だ…。今までの思い出はどうなるの? 「嫌」 かごめの口からは犬夜叉が予想もしなかった言葉が出てきた。 「なんでなのかな。私、それは嫌なの。私……記憶を戻したい。」 かごめはしっかりと自分の意見を言った。  
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