306人が本棚に入れています
本棚に追加
かごめは珊瑚と話していた。
そこへ犬夜叉が来た。
「へぇ…薬草なんだね。……ん?」
かごめが足音に気付き、振り返る。珊瑚は犬夜叉と目をあわせた。
「…法師様の所に戻ってるね。」
珊瑚は軽く手をふって、来た道を戻っていった。
「座る?」
犬夜叉は無言で腰をおろした。
「珊瑚ちゃんに聞いたんだけどね、この草、薬草なんだって!」
かごめは笑いながら話した。
かごめが笑ってくれるなら…
例え記憶が戻らなくてもそれでいい。
また最初からやり直せば…。
「……どうかしたの?」
犬夜叉はかごめの手を優しく握った。
「記憶が戻らなくても…また一からやり直せばいいんだよな…?」
犬夜叉はかごめの目を見て言った。かごめはそんな犬夜叉を見て、さみしい気持ちになった。
……なんだろうこの気持ち。
一からやり直す?
嫌だ…。今までの思い出はどうなるの?
「嫌」
かごめの口からは犬夜叉が予想もしなかった言葉が出てきた。
「なんでなのかな。私、それは嫌なの。私……記憶を戻したい。」
かごめはしっかりと自分の意見を言った。
最初のコメントを投稿しよう!