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城のある大きな街なのに、たいした武器も防具も無いので、日用品の下着や歯ブラシ等々を各自購入し、街の西にある門の前で集合した。
ママチャリをひきながら西門に着くと、もう二人がいた。
「レイカっちは、徒歩で来たの?」
はっきり言って、チャリンコを使って旅をするという斬新な発想に、自分でも鳥肌が立ったくらいだ。レイカっちが徒歩でも仕方ない。
……てか、ただ二人乗りしたい。
「ウチはバイクだ。800ccだし、その……しょぼい二輪車でもついて来れるんじゃない?」
バイクだってwwww
モンスターをwwww
倒す気無い無いwwww
……はぁ。
「じゃあティキー……ティーたんはどうするの?バイクは荷物で乗れないから、俺の実用型ママン初号機の後に乗る?何故か座布団もあるし」
嘘です。二人乗りでオッパーを背中に付けてほしくて買ってきました。
「……隣街までなら……飛んでける」
「ティーたん。それはダメだよ。武空術で地球上を飛び回ったり、瞬間移動とかいう反則技を乱用していた某主人公も、黄ばんだ雲を貰うまでは徒歩だったんだお!」
そうです。二人乗りしたいだけです。
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