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鬱蒼と生い茂る日もほとんど入らない舗装されてない砂利道を、殆んど俺の速度に合わせてくれないレイカっちの後を追いかける。
そうです。跳ばされてくる小石が半端ないです。
こちとら血だらけです。
ツンデレを感じないこの無限に続く攻撃は、全然気持ち良くないです。
ティーたんが俺にしがみ付いてるのも、ただ盾にしているだけに他なりません。
小石と一緒に撥ね飛ばされてくるモンスターを出来るだけ避けてますが、何か勝手に経験値が貯まってきます。
すっごい楽だけど、俺一人だけボロボロだ。
「……ほら行け。糞馬」
唯一元気付けてくれるのは、後で呟くティーたんの罵声のみ。
でも……
「ティーたん!もっと言ってwwwwwもう少しで俺のニトロがwwww爆発しちゃうwwwww」
「……汚な、死ね」
死ね?視ね師ね子ね誌ね……
「きたぁぁぁあああああ!!」
この時、脳の中で神経を麻痺させるフェロモンやらなんてらが出たのが自分で分かった。
力任せにペダルを回し、踏み外して石に小指を激突させてしまった。
全ての痛みが快感だぁぁぁあああ!!
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