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「うわ……まだ死んでない」
1人トラウマと闘っていると、ティーたんが薄汚れた扉から覗きこんで、小さく愚痴った。
今の俺はヒビだらけのガラスハートを必死にテンションというアロンアルファで修復してる最中だったので、簡単に砕け散り涙腺が崩壊した。
「え! ごっごめんなさい、言い過ぎました!」
ティーたんは、ボロボロと流れる俺の涙を見て狼狽して、ベッドから投げ出されていた右手を優しく握って涙目で謝る。
「……いいよ。ティーたんのせいじゃないし。……それより、二人で猫たんの真似しない?」
頭の中では、猫耳ティーたんとニャンニャンアンアン!
「……ニャン?」
神が降臨すぃたぁぁああああ!
「ニャン……ニャンニャン!ゴロゴロ……フニャッ」
ティーたんは、責任を感じてるのか、素直に猫たんの鳴き真似をしながら猫の手で、俺の手を猫じゃらしのようにクリクリしている。
くそ……萌え死にさせる気か!
足さえ万全なら飛び付いてリアルニャンニャン!ベッドでニャンニャンすんのに!
くそぉおお!悔し涙が止まらねぇ!
ティーたんは10分位続けてくれて、疲れて近くにあったパイプ椅子に座り、足をプラプラしている。
萌えの化身や。
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