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ハル:「怨み?」
毘沙門天:「あぁ、恨みだ。この刀は血を吸えば吸うほど力を増す妖刀だ。それだけ、だったなら戦えば戦うほど強くなる進化する刀。しかし、それは同時に斬られた人間達の怨みを村正が抱える事になる。勿論、その怨みは所持者ににも影響する。」
増長天:「あぁ、なるほどな。その為のオオヤツヒメか。」
広目天:「ここに来て、帰り際に愚痴を零して言ったのは、これが原因なんですね。」
悠斗:「オオヤツヒメ?」
持国天:「オオヤツヒメは樹木を司る女神だ。いつだったか忘れたが、突然呼び出して帰り際にはキレてたという事があってな。」
持国天はオオヤツヒメを知らない悠斗に耳打ちをしました。
毘沙門天はゴホンと咳払いし、主導権を握り直しました。
毘沙門天:「私はオオヤツヒメに「怨みを吸う宿木」を創るように頼んでその木で「紅之村正」の柄と鞘を作って、装着したって訳だ。」
悠斗:「いや、ちょっと待てよ。ファレドルの持っていた刀も木の鞘だったぜ。どういう事だ?」
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