終わりの始まり、終わりの終わり

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悠斗:「へぇ……だったら、それを早く付けてくれよ。」 悠斗は毘沙門天に催促をしますが、毘沙門天は複雑な表情を浮かべます。 毘沙門天:「はぁー………悠斗、さっきも言った通り、今の柄と鞘をこれらに取り替えれば、抑え込まれた怨みがお前を蝕み、それを背負っていかなければならない。お前にその覚悟はあるのか?」 毘沙門天はその場に胡座をかいて座り込み、頬杖をつき、そう話します。 ハル:「悠斗……」 悠斗:「………くだらね。」 全員:「?!」 悠斗は重大な問題を一蹴し、ハルや毘沙門天達を驚かせます。 悠斗は挑戦的な笑みを浮かべます。 悠斗:「毘沙門天、お前は一つ理解してない事がある。怨みなんかどんなに重くたって平気だ。何故か分かるか?」 毘沙門天:「お前、まだ理解してないのか!怨みはお前を蝕み、お前をとり殺す!理解してないのは……」 悠斗:「分かってないな!俺にとって怨み云々よりな、ハルや仲間との未来を護る方がよっぽど重いんだよ!!」 毘沙門天:「ッ…!」 悠斗:「怨みなんか飼い慣らしてやる!!蝕む?俺の邪魔立てするなら、その怨みをブった斬ってやる!!どうせ、ルシファーだっていつ殴り込みに来るか分からないなら、それしか無いだろ?」 ハル:「悠斗……あんた……」 持国天:「ふっ……流石だな。」 増長天:「久々に人間から熱いものを見せてもらったね。」 広目天:「じゃあ、始めましょうか。私たちと毘沙門天で刀の四方を囲えばよかったのですよね?」 毘沙門天:「あぁ、頼む。」 三人は個々に離れ、東西南に座りました。 毘沙門天は溜め息を吐き出し、頭を掻きます。 毘沙門天:「分かった。あんたの覚悟、しっかり認識させてもらったよ。刀の解放、私達に任せろ。」
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