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悠斗:「お前……最初から俺を襲うために近寄ったのか?」
繪琉:「いいや……違うよ。」
悠斗:「………どういうことだ。」
悠斗の顔は徐々に険しくなり、繪琉の笑顔には淋しさが浮かびます。
繪琉:「実はね、君があの街の辺りにいるって事が分かった時にルシファーの記憶を深く深く沈めて、新しく「人としての記憶」を創ったんだ。誰にも疑われずに君を捜すために………それが偶然……ほんの偶然。君と僕を出会わせた。」
悠斗:「…………」
繪琉:「………信じられないか…仕方ないね……だって……」
悠斗:「!」
刹那、悠斗の体中に悪寒が電流のように走ります。
それは悠斗だけでなく、ハルも毘沙門天にも………
しかし、それは序の口……
悠斗:「毘沙門天……ハルを連れて退いてくれ。」
毘沙門天:「………気を付けろよ。」
ハル:「悠斗………」
悠斗:「大丈夫。すぐ、終わらせるからな。」
毘沙門天はハルを抱え、遠くに退きます。
繪琉:「僕は明けの明星、ルシファー。ファレドル、僕は君を………」
そして、始まる……真の恐怖。
繪琉:「殺すよ。」
バシュン!!
ガキン!!!!
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