終わりの始まり、終わりの終わり

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毘沙門天:「くっ………?!」 バキン!! 爆煙が周囲の視界を隠し、同時に毘沙門天の頭上の方から音がし、何かの断片のようなものが落ちてきます。 ハル:「……ガラス?」 毘沙門天:「?!、しまった!結界を突き抜けたか!!」 バシュン!! 頭上では更に何かが飛び去るような音がし、穴が空いた周囲の煙が払われ、天上の漆黒と月が毘沙門天とハルの目に映りました。 ―――――――――――――― 結界の外……… 大晦日の夜だけあって、人が大賑わいしていました。 ワイワイガヤガヤ、人が盛り上がる中で何かが砕ける音がしました。 バキン!!! 男:「何だ?何の音だ?」 女:「何かが割れる音がしたけど、誰か暴れてるのかしら?」 その時、小さな子供が空を見上げ、指を差しました。 そして、こう言いました。 少年:「わぁ、知らないお兄ちゃんが浮いてる~」 と…… 悠斗:「くっ…………?!、ヤバッ……人が沢山見てやがる……」 繪琉:「油断してる暇は無いと思うが。」 悠斗が声がし、結界の穴の方を見ると、繪琉が剣を真っ直ぐに突き出し、悠斗に向かっていました。 シュッ!
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