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ルシファー:「我が名はルシファー!全ての天使の頂点に立ち、神に成り代わる存在だ!!」
繪琉……ルシファーは大いにそう叫びます。
悠斗はその言葉を聞き、頭を垂らし、しばらく沈黙し、口を開きます。
悠斗:「………そうか。お前はもう「繪琉」じゃないんだな。」
「伊邪那伎」の切っ先はルシファーに向けられ、肩幅大に足を広げ、構えます。
悠斗:「俺は………お前を斬る。」
バシュュン!!
疾風が悠斗の周りで吹き荒れ、悠斗の背後には汚れ一つの無い、純白の翼が羽根を散らし、その場に現れます。
ルシファー:「フフフ…………フハハハハハハ!!!」
悠斗:「………」
ルシファーは世界に響きような高笑いをしました。
悠斗は黙って、その様子を見ていました。
ルシファー:「それでこそ、名忘れられし、神と天使の子ファレドル!神が見捨てられたその力、我に……!」
ブシュッ!!
ルシファーが話し終えぬ間に胸部に横一線の赤い傷、「繪琉」が来ていた白いシャツに赤いシミを散らします。
その時、悠斗はルシファーの背後に立ち、刀が動いた軌道には赤い線が出来ていました。
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