1154人が本棚に入れています
本棚に追加
父「薫、起きろやコラ」
朝っぱらからドスの効いた声が薫の耳に響く
薫「うるさいなぁ…目覚め悪い」
父「早く起きろアホ。大事な話があんだよ。」
お父さんがかなり苛々してるのが解ったから仕方なく起きて支度を始めた。
てかまだ4時だし…
薫「で、大事な話って何?」
父「あぁ。
お前転校するから。
荷物まとめとけよ」
―――は?
薫「今なんて?」
父「ちゃんと聞いとけよー。
だ、か、ら!お前は今日転校すんの!」
薫「いやいや。
今週入学したばっかなんだけど」
父「なんかお前の学校急遽廃校になるらしいから。
しゃあねえだろ。」
薫「急すぎるからね!
まだ廃校になるまで時間あるんだろうしそれまで通っていいでしょ?
取り壊しはいつ「今日。
お前の学校在校生も新入生も少なかっただろ?
だかららしいな。」
薫「えぇー!?」
父「まぁ気にするな。」
いやいや気にするでしょ!
父「だから今日転校するから、荷物まとめとけよ?」
薫「えっ…荷物って?」
父「全寮制。」
薫「意味わかんないんだけど。
よりによってなんで全寮制?」
父「入れてくれる所がなかったんだよー
他は働いたりする子いるみたいだしまだマシだろ。」
薫「そんな…
お母さんはっ!?
あのお母さんがいいって言うはずな「もちろん承知してるわ♪」
母「薫ちゃんと離れるの凄い寂しいけど働かせるよりマシかなって♪
だから頑張って来なさい♪」
薫「お母さんまで…
分かったわよ。行けばいいんでしょ…」
こうなった以上了承するしかないか…
父「大きい物は向こうで手配してくれるらしいから着替えとかでいいぞー」
薫「分かった…」
薫は渋々荷物まとめにかかった
最初のコメントを投稿しよう!