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その日から一ヶ月後…
グラバーは、松葉杖をつきながらではあるが…
歩けるまでに回復した。
彼がリハビリを兼ねて、病院の中庭を散歩していると…
そこに、彼を助けた女性が見舞いに来た。
『グラバー♪歩けるようになったのね?素敵だわ♪』
彼女はグラバーの回復ぶりに驚き…
そして…喜んだ。
『おかげ様で…お嬢さまには…何から何まで…すっかり世話になっちまいましたね。
街の立派なお医者に、手術もして貰えたし…
入院の費用やら服やら…
本当にありがとうございます』
グラバーは、素直に謝意を示した。
収入もさほど無い猟師のグラバーからしたら…
彼女のしてくれた事は…信じられないくらい贅沢で…凄い事だった。
『あのままだったら…俺の命は…』
『あら、良いのよ♪貴方が元気になってくれたら』
恐縮するグラバーに、彼女は笑顔で…そう言った。
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