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『大丈夫、海運業って言っても…船乗りじゃないし…会社のある港町でのお仕事よ。
貴方ならきっと出来るわ』
エレナの言葉に、グラバーは頷いた。
『うん。そうだね…頑張ってみるよ』
『でね…グラバー…できたみたいなの…』
エレナは顔を赤らめながら言った。
『何が?』
『…赤ちゃんよ…私達の赤ちゃん♪』
『ええ!結婚前なのに!?』
『お父様には言ってないわ、平気よ…
もう私達…結婚するんですもの』
エレナはそう言って、グラバーの腕を抱きしめた。
『ああ…グラバー…私、貴方を一生離さないわ』
『は…ははは…は』
二人は二ヶ月後に結婚し…
子供が生まれたのは…次の年の始めだった…
グラバーがウェア・ウルフと戦ってから…
二年近い年月が過ぎていた。
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