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その日の朝…
グラバーとエレナは、慈善事業団体の行事に出席するため、隣街へと出掛けていた。
屋敷には、執事のクロードとメイドのキャシィ、そして…娘のサラがいた。
『また猟奇殺人かぁ…物騒な世の中になったもんだ…』
執事のクロードは居間で新聞を読み…一人ごちていた。
その時…誰も居ないはずの居間に…彼は人の気配を感じた…
ふと振り向くと…
そこには…長身で黒マントを羽織った人物が立っていた。
『だ、誰だ!』
クロードは叫び、問いただした。
『グラバー氏はご在宅かな?…』
その男は…低い声で聞いた。
『若旦那様は奥様とお出かけだ!貴様…何処から入った!?』
男は含み笑いをしながら…マントの中から、何かを出した…
それは…
メイドのキャシィの首だった。
『きゃ…キャシィ!?お…お前は?』
叫ぶクロードに…
男は突然、襲い掛かった。
男の正体は…ウェア・ウルフ
今、巷をにぎわす連続殺人事件の犯人は…
彼だった…
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