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彼は丹念に足跡を追跡し…
尚且つ、周辺への警戒も怠る事なく歩を進めていた。
彼の心を支配し…彼を追跡へと駆り立てていた物は…
長い間の因縁を清算し…全てを終わらせる…
この一念だった。
彼が、足跡を追跡し始めてから…どれだけの時間が経っただろうか…
彼は足跡の終着点に辿り着いた。
そこは…森を少し出た場所で…
切り立った崖になっていた。
彼は奇妙に思い…崖の下を覗きこんだ。
「何故?ここで足跡が?」
その時…彼の背後から物音がした…
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