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ウェア・ウルフは、猟師が落ちて行くのを見ていた。
『この前の、新月の夜の借りは返したからな!』
彼はそう叫び…
猟師が落ちた先を見ていた。
「死んではいまい…わざと急所は外したからな…
これで…新月の夜に左腕に撃ち込まれた…銀の弾丸の借りは返した。
傷が治れば…また、奴はやってくるだろう、その時は命を貰う…
その時は…」
彼はそんな事を考えながら…
踵(きびす)を返し…ねぐらへと帰った。
彼の左腕には…
銃弾によるものと思われる…
かなり酷い傷跡があった。
彼は、その傷跡をさすりながら…
笑みを浮かべた。
「次は殺す…次は…」
彼は次の対決を想い浮かべながら…
ねぐらへと、足を進めた。
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