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彼女が蝶を追いかけ、歩いていると…
目の前にさほど広くない、小さな川が流れていた。
蝶はその川を渡り…どこかへ行ってしまった。
『あら…残念…蝶々さん、またね♪』
彼女は、そう一人ごち…踵を返そうとした。
その時…彼女の目に…
小川のほとりにある、一本の木が見え…その根本には…
酷い傷を負った…一人の男の姿があった。
男は気を失っており…その身体のあちこちからは…夥しい出血の跡が見られた。
男は…ウェア・ウルフにより、崖から投げ捨てられた…
猟師だった。
彼女は、驚き慌てふためきながら…
彼女をここに運んで来た、屋敷の人間を呼びに走った。
猟師が近くの村にある、医者の元に運びこまれたのは…
それから1時間後の事だった。
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