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「明 美人様は数々の学校を周ったわ…あなたを探して…そして見つけたの…だから、ドレスの着こなし勝負をあなたに挑み、あなたに近付こうとしたのよ。」
私を…
「ホースがあなたに近付いたのも、あなたと近付くため…ホースには色々演技をしてもらうことになってしまったわ…」
…演技?
「こんなことはしたくなかったけど…時間が無かったの…向こうの財閥のご子息もあなたに想いを寄せているの…あなたさえ良ければ、早い内に答えを出して欲しいの…」
「…」
「細密なことは…日曜に話しましょう。日曜迎えにくるわ…」
女教師はそれだけ言うと、部屋を後にした
「私と…ジョンが結婚…ホースが…演技を?」
私は…
何も知らなかった
今の話が本当なら
私は…どうしたらいいの?
おばあちゃんは?
私の夢は?
私は…ホースのことがショックだった
おばあちゃんのおでんを美味しいと言ってくれたこと…花屋敷で遊んだこと…あの笑顔…
全て
演技?
……………ポタッ
ちゃぶ台の上に
雫が落ちた
「何で…泣くの?…当たり前じゃない…ホースが…私なんかに本気になる訳…ないじゃん…」
涙は…いつまでも止まらなかった
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