憧れと苦悩

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俺は廊下の時計を見た。時計の針は五時を指している。女……もとい、西野と話してる間にだいぶ時間がたったようだ。 「帰るか……」 西野と話している時からだが、廊下の人気も少なくなり俺を見てキャーキャー騒ぐ輩もいなかった。 「廊下って、こんなに静かだったのか……」 と、今更そんな事に感心していると前方に竜&あゆを発見した。 ……何してたんだアイツら。 かれこれ30分ぐらい経つはずなのだが。 「まさか……あゆ効果……!」 と適当な事を考えてみたが、割と当てはまるかもしれない。二人をよく見ると、あゆが竜にやたらペコペコしている。 「あぁ……竜よ。哀れな男」 そんなふざけたことを考えつつも俺は竜たちに近づいていった。 理由?一緒に帰る為さ。
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