憧れと苦悩

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「もしかして……竜はずっと待ってたのか?」 軽い気持ちで聞いてみた。 「ん?あぁ、もちろん。あゆが待ち合わせに遅れる事なんてしょっちゅうだし」 竜は半分呆れ顔で答えた。 毎回遅れてくるのかよ……。 そんな竜の様子をあゆが見て…… 「テヘッ」 ぶりっこよろしくかましやがった。 ……一瞬可愛いと思ってしまった俺は本当に女嫌いなのか?と思う。 「さてと、それじゃ帰りますか!」 テヘッにはつっこまないんだな。と心で竜につっこんでおいた。 それから俺たちは昇降口を出て、学校を後にした。三人の家はけっこう近いので、途中で別れることもない。
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