憧れと苦悩

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俺が西野に絡んでいる光景を竜とあゆは不思議そうな目で見ていた。 「なんだよその目は?」 「あ……いや、珍しいなーて思って」 西野と俺が絡んでいることか。確かに珍しいわな……て、俺…普通に話してるじゃん。 「何がです?」 「キョウは女子が苦手なんだよ」 西野の問いには竜が答え、 「桜井クンかっこいいのに女の子が苦手なんだよ。変でしょ」 あゆが一言付け加えた。 ……一言余計だったけどな。 「………」 その事を聞いて黙ってしまう西野。そして、その様子を見て誤解を解こうと焦ってしまった俺…… 「苦手って訳じゃねーよ。ただ……見かけとかだけで寄ってくるような奴らは信用できねーんだ」 あ……今遠まわしに自分の容姿を誉めちった。 俺、ナルシストに一歩近づいたな。
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