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「は、はい!?」
急に話しかけたので西野はビックリしてしまったようだ。
「だから送っていってやるって」
自分でもこの行為に違和感を感じるんです。早く答えてください。
「それは……僕の家まで一緒に帰るって事ですか?」
「ん?そうだけど……」
すると西野は顔を赤く染めて……
「そ、そのまま上がり込んで、お、おそ……」
「誰が襲うか!」
本っっ当にコイツは馬鹿なのか、阿呆なのか……。
「つか、この暗い中一人で帰える方がよっぽど襲われるんじゃないか?」
そして無意識に心配している俺がいる。まぁ……コイツなら嫌いな族じゃないしな。
「そうですけど……。僕の家遠いですし……」
「ふーん。じゃ俺は帰るから。じゃな」
「へっ?あ、え……。じゃ、じゃあお願いします……」
最後の方が良く聞こえなかったが、お願いしますと言ったのは聞こえた。
それにしても……ちょっとだけその仕草が可愛いって思ってしまった……。色々と調子が狂うな。
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