憧れと苦悩

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朝 俺はいつも通り優雅な朝の時間をすご……せるはずもなく急いでた。 なにせ時間がない。朝飯も食ってる時間無いし。腹へってないから良いか。 身支度だけを整えて、急いで家を出た。 すると横の方から声が…… 「おはようございます」 俺が急いでいた原因はコイツだ。かなり早い時間から来てやがった。 俺としては何故に一緒に登校を認めてしまったのかが、自分でも未だに分からない。そして、無意識に急いでしまうのも。 「お前、早すぎだ。俺の朝の時間が少なくなるだろ……」 「桜井さんが何時に出るか昨日聞くのを忘れていたので早めに来てみたんです」 鈴の音のような声の持ち主はそう答えた。 「あと二十分は遅くて良い。今から学校行ってもする事が無さ過ぎる」 あんまり早いと竜達にも合流出来なくなるし。 「そうですか。明日からはそうします」 まったく……何で俺が常に女子と居なきゃならないんだか。 ……まぁしかし朝からコイツの声を聞くのも……悪くはないかな。
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