憧れと苦悩

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「さて、まだまだ早いが学校行くか」 今日は竜達に合流するのは諦めるとする。 「そうですね。のんびり行きましょう」 と、俺達は学校に向けのんびり歩き始めた。 「まさかこの俺が女子と二人で登校するとはな……」 「そーいえば桜井さんは女性が苦手なんでしたっけ?」 一回だけ頷いた。お前も一緒だ。とは言わない。 「じゃあ僕は無理なお願いしちゃったんですね……」 西野のテンションががた落ちした。隣を歩く者としてはもの凄く居ずらい。 「だから、昨日言ったろうが。全部が全部苦手な訳じゃないって」 何故俺が弁明しなきゃならないのかが分からない。 「僕もその対象なんですか?」 「……お前は多分違う、から。あんまり落ち込むな」 俺のその言葉に顔を明るくさせる西野。 ……やっぱり女子って分からねぇ。
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