裸になれば…

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兄が好かれるのは、兄が顔も性格も良いからなのに、いつも「ズルイ」と僻んでいた。 その反面、兄に憧れて兄が大好きだった。 自分に、良いところが何一つない事を、既に悟っていたからこそ、美人なママと、人気者な兄が、私を飾る唯一のアクセサリーだった。 失いたくなかった…。 アクセサリーを失えば、周囲の人間が離れていく事を知ってたから… だから失いたくなかった…。 しがみついてた…。 誰か、私を愛して… 溺れそうになるほどの愛情を注いで… 私は愛情でなら… 溺れ死んでも構わない。
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