第1章 招待状 ~僕と電波のいい旅夢気分~

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  TSUTAYAかな…? 紙とカードから、僕の頭に真っ先に連想されたのは某大型有名店TSUTAYAで借りたDVDの延滞通知だった。 いや、しかし最近僕はDVDは借りてないし、返却が延滞しているからと言って何もカードを送ってくる事はないだろうし、送る意味もない。 じゃあこれは何だ? TSUTAYAのくだりは、もしかしたらいらなかったのではないかと思う程、何の成果も上がらない僕の想像力だったのだが、 何、今更それを嘆いても本当に仕方ない。手遅れな物に施せる事など何もないのだ。 僕は、一旦カードを封筒に戻し、少しシワの入った黒いB5の紙を開いた。 紙には、白く印刷された無機質な楷書の文字で何やら興味深い事が綴られていた。  
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