第1章 招待状 ~僕と電波のいい旅夢気分~

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  …えっと、どこから突っ込めばいいのだろう。ちょっとこれは、僕のツッコミキャパシティーを果てしなくオーバーしてるんだけど。 しかし、何だこれは一体?初っ端からぶっ飛んだ内容で少し焦った。 手汗が酷いことになってしまっている。 「異世界旅行」 何やら聞き慣れない、いや小説だかマンガだかでありがちなその言葉から始まった文書は、「B」の代表者だの、100万円チャージされたカードだの、予定は未定だの、意味の分からない事が書き連ねられていた。 まず、素朴な疑問でカードに100万円ってチャージ出来る物なのか? いわゆるSuicaに100万円入ってるような物だろ? ふん、馬鹿馬鹿しい。 大体異世界旅行って…。 ゲームじゃないんだから。 ふん、馬鹿馬鹿馬鹿しい。 あと、何?「B」の代表? いや、確かに僕のイニシャルはBを含むけれども…。 ふん、馬鹿馬鹿馬鹿馬鹿しい。 最後に、提供「エデン」。 エデン、楽園だっけ? それはお前の頭の中だろう。 ふん、馬~鹿馬鹿馬鹿馬鹿しい。  
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