第1章 招待状 ~僕と電波のいい旅夢気分~

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  これは、警察に届けるべきなのだろうか? まず無いとは思うけど、もし万が一このカードに100万円入ってたら、悪戯で済ませられる限度を超えちゃってるもんな。 とりあえず、確かめてみるか…。 …30分後、 銀行から帰ってきた僕は、驚愕の事実に汗だくになっていた。 入っていた。 本当に入っていたのだ、100万円。 怖くなって錯乱した僕は、何を思ったのか近所のデパートまで走っていき、新しい靴と新しい服とちょっとお洒落な財布を買い、 それでもまだ動揺していた僕は行った事もないような高級レストランに入り、ほっぺが落ちそうな程美味しい料理を食べて、お腹いっぱい!気分もリフレッシュ! となったところで、ふと我に帰り気づいた。 あ、金に目が眩んだだけじゃん僕! と。  
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