第1章 招待状 ~僕と電波のいい旅夢気分~

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  困った。本当に困った。 どうすればいいんだ…。 我に帰るまでに使った額はおよそ20万円。 とてもじゃないが貧乏学生に払えるような額じゃない。 くそ…!! これで警察に届ける事も出来なくなってしまった! まさかここまで巧妙な心理的トラップを仕掛けていたなんて、なんという孔明…!! くそ! ぬかった…!! 要するにいちご100%僕が悪いのだが、本当に困った。どうしょう。 ①何食わぬ顔で日常生活を送る ②何食わぬ顔で異世界旅行に参加。 ③何食わぬ顔で警察に届け出。 ④そうだ、これはきっと夢だ!とりあえず寝てみよう! …①はリスクがデカいな。 ②はリスクが大き過ぎるし、 ③も若干リスクがある……。 …④だな。←結論 そんなこんなで寝る事数回、どうやら一週間後になってしまっていたようで。 午前3時。 静かな部屋に、インターホンの音が鳴り響いた。 9ページ目にして、展開に着いていけない主人公の僕なのだった。  
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