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公子「ほら、そんなにヘソ曲げないの」
風子「曲がりまくりです。さっきの人はとても失礼です。風子、小学生じゃないです」
公子「ふぅちゃん、体小さいから、間違えられても仕方ないよ」
風子「体が小さくても、大人の風格で、きづいてほしいです」
公子「ふぅちゃん、自分が思ってる以上に大人の風格ないよ?」
風子「今の言葉、胸に突き刺さりました。風子、傷つきました。もう、傷モノです」
公子「ヘンな言葉、使わないの」
風子「風子、大人です」
公子「あ、それじゃない?自分のことを風子って言うのが、子供っぽく思われる原因なのかも」
風子「なんて言えばいいですか?…アタイ、ですか…。ねぇ、アタイ、もう十分大人なんだよ…ですか。…エッチですっ!」
公子「自分で言って、自分で突っ込まないの。普通に、わたし、でいいと思うよ?」
風子「わたし、ですか。ねぇ、わたし、もう十分大人なんだよ…ですか。…エッチですっ!」
公子「そのセリフだと、どう言ったって、エッチだと思うよ」
風子「風子、お腹がすきました…」
公子「もう、諦めたんだね…」
風子「ファミリーレストランに行きたいです」
公子「うん、検査終わってから、いこうね」
風子「もう、風子、体、どこも悪くないです。なので今から行きます」
公子「ダメっ」
風子「早くいかないと、ハンバーグがなくなってしまいますっ」
公子「たくさんあるから、大丈夫」
風子「一週間前からみんながハンバーグを頼み続けていたら、なくなりますっ」
公子「そんな偶然ないから、大丈夫」
風子「そう言って、風子に検査を受けさせるつもりですっ」
公子「ふぅちゃんが、そう言って、逃げようとしてるだけじゃない」
風子「そうともいいます」
公子「そうとしか言えないの」
風子「なかなか手厳しいです。さすが、おねぇちゃんです」
公子「もう、ふぅちゃん…わけわかんないこと言って、あんまりお姉ちゃんを困らせないでね?」
風子「時に風子のクレバーさは、人を傷つけてしまうそうです」
公子「言ってるそばから、わけわかんないこと言わないの。ほら、もう、病院、すぐそこだよ?ハンバーグがなくなってたら、お姉ちゃんが作るから」
風子「冷めない鉄製のお皿で出てきますか?」
公子「出します、出します」
風子「なら、仕方がないです…」
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