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公子「それにね、体が悪くなくても、健康かどうかをちゃんと定期的に調べないと。健康だって言われたら、安心して過ごせるでしょ?風子が健康だって言われたら、お姉ちゃんも、安心できるから…ね?」
風子「…………風子…心配かけてますか?」
公子「え?ううん、そんなにはかけてないよ」
風子「全身解剖して安心してくださいっ」
公子「また、わけわからないこと言わないの。定期的に検査を受けてくれるだけで、お姉ちゃんは安心」
風子「そうですか…では、早く行きます。お姉ちゃん、歩くの遅いです。ちゃっちゃと行きましょう」
公子「ほんと、この子は、もう…」
どすんっ
公子「って、言ってるそばから、立ち止まらないで、ふぅちゃんっ」
風子「………」
公子「ふぅちゃん、今度は何?」
風子「匂いがします」
公子「ハンバーグの?」
風子「おねぇちゃんと一緒にしないでくださいっ」
公子「今の、必死にふうちゃんに合わせてみたんだけど」
風子「失礼です。もう一度言い直すので、なんの匂いか訊いてください」
公子「はいはい」
風子「匂いがします」
公子「なんの?」
風子「この匂いは…そう…可愛い匂いです」
公子「それ、答えになってないよ?」
風子「ニュアンスでわかってほしかったです」
公子「なぞなぞ?」
風子「失礼です。アートです」
公子「また、わけわかんないこと言ってる。ふうちゃん、自覚ある?」
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