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昔から何かあると、いつもここに来ていた。
学校の裏にある空地の奥。今は静かにたたずんでいる大木。
嬉しいこと、悲しいこと、苦しいこと、楽しいこと。何かあれば、それを話しに。
まるで年上の兄弟のように思っていた。それくらいこの場所に来ていた。
誰も知らない、俺だけの。
なのに。なんで。
「はろーちょりっすこんにちはー」
木の上に誰かいるんですか。
しかもやたらノリの軽い。というか見た目がちゃらい。
何かの呪いですかもしくは夢ですか。左耳のピアスを引っ張るとびりりと電気が走るように痛んだ。
現実かよ。
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