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―吸血鬼が旅行したら3―
1941号室 一条,藍堂の部屋。
ーガチャッー
少々,乱暴に割り当てられた部屋を
開ける藍堂。
藍「…全く,どうして僕たちだけ
男同士なんだっ!!
幾ら枢様だからって,
ちょっと酷くないか⁉」
プリプリと怒る藍堂を,
後から入って来た一条が宥める。
一「あーいどう♪そんなに怒らないのw」
そう言うと,一条はどこからともなく
ティーセットを取り出して紅茶を淹れ始めた。
藍「一条は腹立たしく無いのかっ⁉
僕たちだけなんだぞ,男同士は…。
何が好きで,男と同室で
過ごさなきゃならないんだ💦」
藍堂の話をにこやかに
聴いていた一条が,
突然 哀しそうに呟いた。
一「藍堂は,僕と泊まるのが
そんなに嫌なの…?
僕のこと,キライ……?
僕はただ…枕投げしたり,
夜通しトランプとかしたいだけなのに…」
何時もと違う一条に,
戸惑う藍堂。
藍「いっ,一条…。
別に僕は,キライとは言ってないだろ💦
好きだよ,好き‼‼‼
悪いかっ⁉///
枕投げもトランプも付き合うから…」
藍堂の言葉を聴くと,
一条は途端に笑顔になった。
一「なぁーんてね♪
藍堂,僕のこと好きなんだぁw
枢と優姫ちゃんは
お取り込み中だろうから,
架院と瑠佳,支葵と莉磨も誘って
みんなで遊ぼう♪♪」
この後 彼等はジジ抜き,ババ抜き,
七並べ,神経衰弱,大富豪,大貧民で
遊んでいた。
何でも,ビリは藍堂だったとか(笑)
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