☆番外編☆

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―吸血鬼が旅行したら4―   1942号室 架院,瑠佳の部屋。   ーカチャッー   架院が先に部屋へ入り, 瑠佳の為にドアを押さえる。    架「入れよ,瑠佳」   瑠佳は密室に男と二人きりということで 頭がいっぱいで, 部屋の入り口で立ち往生していた。   瑠「えっ,でも……。   幾ら暁でも,男と泊まったなんて お祖母様に知られたら 殺されるわ…私💧」   架院は,瑠佳の手を取り 部屋に引き摺り込んだ。   架「黙ってれば,バレねぇよ。そんなの」   架院と手を繋いだままだった瑠佳は 我にかえり, 手を離して彼から荷物を受け取った。   瑠「とっ,とにかく!! 間違ってもヘンな気は 起こさないでよね💨   後,ここから私の陣地よ。 勝手に入らないで頂戴」   瑠佳の照れ隠しにしか取れない言動に, 流石の架院も心が揺らぐ。   架「わかった。大丈夫だ…多分 (…保証は出来ねぇけど)」   架院の曖昧な言葉に,不安がる瑠佳。   瑠「多分?多分って何よっ⁉」   架院は自分の言葉に自信が持てない為, 別の場所で寝ることにした。    架「俺…手出さないって自信無いから, 他の場所で寝るわ。   俺だって男だしな…(笑)」    架院はシャツを掴まれ, 瑠佳に引き止められた。   瑠「えっ…一人は嫌💦 私,暁なら………」   そこまで言うと瑠佳は 恥ずかしくなったのか, 俯いてしまった。   架「瑠佳…あんまり挑発するなよ(苦笑)   なぁ,手出さないから 隣りで寝ても良いか…?」   一瞬 驚いた瑠佳だが, 優しく微笑んだ。   瑠「隣りに来て…?暁…」       ━━━━━━━━━━       深夜,隣りから瑠佳の声が聞こえて 起きた架院。   瑠「…むにゃっ…暁…」   どうやら,彼女の寝言らしい。   架「瑠佳…。 俺の名前なんか呼びやがって…(微笑   お前,何時になったら 俺の想いに気付くんだ…?」                            長年の想いが溢れ出る架院は, 自分の隣りで気持ち良さそうに眠る 瑠佳にそっと口付けた。   大切な彼女を起こさぬ様に, 優しく口付けた。
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