枢×一条

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  ―枢サマがチョコを食べたら―     月の寮に再び平和が訪れた現在, 寮長である枢と 副寮長の一条は恋バナをしていた。   枢『一条,君は大切な娘とか居ないの?』   一【枢⁉どうしたの,突然】    一条が驚くのも無理はない。  他人にあまり興味を示さない枢が, いきなり尋ねてきたのである。   枢『居ないの?瑠佳…は暁がいるし, 莉磨…も支葵がいるか…。 星煉や更は…どうかな? それか…英かな?』   一【星煉は,"彼女"ではないなぁ。 更様は,僕と身分が違うからね…。 僕はみんな好きなんだよねぇ】   そう言った瞬間, 微かに枢がピクッと反応した。    枢『優姫はダメだよ。 彼女は…僕のものだ』   一【やっ,ヤダなぁ枢! そんなの解ってるよ(笑)】   一条は,枢の様子が 何時もと違うことを確信した。   枢『優姫はね…髪がサラサラで 脚が細くて, 少しMっ気があって… つい意地悪したくなっちゃうんだ』   一【枢…ちょっと 酔っ払ってるでしょ?】   よく枢を見ると, 心なし顔が赤い様である。   枢『昨日も優姫と, 沢山深く愛し合ったんだ…』    一【うわぁ~羨ましいなぁ♪ 枢,優姫ちゃんとラブラブだねっ】    枢は妖艶な笑みを浮かべた。    枢『僕と優姫は,婚約者だからね。 一条,君も早く 恋人を作った方が良いよ(笑)』                                                       昔からの友人・一条は枢の足元にウイスキー入りチョコレートの空箱を見付けたのだった(笑)
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