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雀が鳴き目覚まし時計がそれ以上に無駄にやかましくなり響く朝
「朝ですか…」
独り言を呟きベッドから起き上がる。なんてことはない…いつもの朝だ。
パンをトーストにまぁ、ぶち込む。その間に洗顔を済ませる。
ついでに服を脱ぎ、洗濯機を回す。
下着を装備しつつ台所に舞い戻り、適当にトーストに焼かせたパンにいちごジャムを塗る。塗る。さらに塗る……
寝ぼけていた。塗りすぎたようだった。
「気にするかぁぁぁぁぁ!!」
心の中で叫んでパンを食す。
実はカロリーをちょっと気にしたとか言わない
まあ、食べ終わるまでに私の説明を。私は新田水月(ニッタ ミツキ)。一人で暮らす健気な高校生。
……そこ、ツッコむな。とっても健気なの
私が通っている高校は普通な高校の普通科。成績は
「食べ終わりっと」
もっと喋らせろ!
……鞄を持って玄関を開ける。
「さぁ、今日も頑張」
花畑
いやいやそんなわけはない。玄関を静かに閉める。そしてまたゆっくり開ける
「さぁ、今日も頑張」
花畑
いつもは玄関を開けると道路が最初に目に入る。花なんて微塵もなかったのに……
今度は静かに、慎重にドアを開いて見た。
花畑。
そして私の目の前を小さな人?が飛んでいく。
私はまだ起きてないの?
いや、目は覚めてる。自信がある。
その証拠に頬をつねると痛い……
じゃ、これ現実決定
その事実を否定したかったからなのかどうか分からないけど、私は気を失った
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