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~三時間後~
「これは夢ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」
叫びながら勢い良く起き上がる私。
「こうなったらヤケだ!」
ドアを一気に開けると外に飛び出した。
先に言っておこう。前ページで「着替えた」とは微塵も書いていない。
「うぉぉぉぉ!ここは何処だぁぁぁ!!」
やはり花畑である。
そこに小さい人みたいなのが飛んで来た。
「ニンゲン?」
「ニンジンでもインゲンでもなく紛れもない人間です」
とっさに答えた。ついでに聞く
「で、あんただれ?つーか何?」
「私は妖精。名前なんてないヨ。」
「じゃつけてあげる」
どうせ夢の世界だと自分に言い聞かせつつ、妖精なるものと会話する私。
「『ああああ』でいいよ」
「わーい!私は今日から『ああああ』だ~♪」
「喜んでるし!?」
「ママー、私ニンゲンから名前もらえた~!」
「報告しちゃうの!?」
しかしなんだここは…夢の世界なのに、やけにリアルだなぁ(現実逃避)とか思いつつ、さっきの妖精を追うことにした。
しばらくすると、向こうから小さな町みたいなものが見えて来た。
私は構わず直進し続けた。
と、そこで家っぽい所から続々と妖精が出て来た
「おぉ、ニンゲン様。キュウセイシュ様だー」
なんか言ってるけど無視。
とりあえず町の真ん中が広かったので、そこに座ることにした。
「あなたはキュウセイシュ様ですかの?」
長老みたいな妖精が喋る。
「そうじゃないっすかね」
適当に答えちゃう私。
「ところでキュウセイシュ様。最近獣が町を荒らすので退治していただけないですかの?」
「いいんじゃないっすか」
やっぱり適当に答える。
と、そこに、ああああがやって来た。
「私も一緒に行かせてください!」
「いいんじゃないっすか」
もう何がなんだか分からない…私は虚ろな目で空を見続ける。
そこにああああの母?が挨拶に来る。
「ありがとうございます。この子に素敵な名前をくださって…この子をよろしくお願いします、素敵なピンク色の服をお召しになったキュウセイシュ様」
「いいんじゃな…え?」
やっと気付いた…
「下着で出歩いてたよ!イヤァァァァァァァァァァァァァァァ!!」
全速力で家に帰る私であった………
あぁ、恥ずかしや
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