ここはどこ!!

3/16
2人が本棚に入れています
本棚に追加
/36ページ
~三時間後~ 「これは夢ぇぇぇぇぇぇ!!!!!!」 叫びながら勢い良く起き上がる私。 「こうなったらヤケだ!」 ドアを一気に開けると外に飛び出した。 先に言っておこう。前ページで「着替えた」とは微塵も書いていない。 「うぉぉぉぉ!ここは何処だぁぁぁ!!」 やはり花畑である。 そこに小さい人みたいなのが飛んで来た。 「ニンゲン?」 「ニンジンでもインゲンでもなく紛れもない人間です」 とっさに答えた。ついでに聞く 「で、あんただれ?つーか何?」 「私は妖精。名前なんてないヨ。」 「じゃつけてあげる」 どうせ夢の世界だと自分に言い聞かせつつ、妖精なるものと会話する私。 「『ああああ』でいいよ」 「わーい!私は今日から『ああああ』だ~♪」 「喜んでるし!?」 「ママー、私ニンゲンから名前もらえた~!」 「報告しちゃうの!?」 しかしなんだここは…夢の世界なのに、やけにリアルだなぁ(現実逃避)とか思いつつ、さっきの妖精を追うことにした。 しばらくすると、向こうから小さな町みたいなものが見えて来た。 私は構わず直進し続けた。 と、そこで家っぽい所から続々と妖精が出て来た 「おぉ、ニンゲン様。キュウセイシュ様だー」 なんか言ってるけど無視。 とりあえず町の真ん中が広かったので、そこに座ることにした。 「あなたはキュウセイシュ様ですかの?」 長老みたいな妖精が喋る。 「そうじゃないっすかね」 適当に答えちゃう私。 「ところでキュウセイシュ様。最近獣が町を荒らすので退治していただけないですかの?」 「いいんじゃないっすか」 やっぱり適当に答える。 と、そこに、ああああがやって来た。 「私も一緒に行かせてください!」 「いいんじゃないっすか」 もう何がなんだか分からない…私は虚ろな目で空を見続ける。 そこにああああの母?が挨拶に来る。 「ありがとうございます。この子に素敵な名前をくださって…この子をよろしくお願いします、素敵なピンク色の服をお召しになったキュウセイシュ様」 「いいんじゃな…え?」 やっと気付いた… 「下着で出歩いてたよ!イヤァァァァァァァァァァァァァァァ!!」 全速力で家に帰る私であった……… あぁ、恥ずかしや
/36ページ

最初のコメントを投稿しよう!