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「ナンダココ?」
俺は寝てる筈だよな。と、疑う程に生々しい。
「いや・・・絶対寝たはず。」
ぼそぼそと呟きながら周りに目をやると、見える建物はなく空には沢山の星、足元は足首の高さまである草が茂っている。
「おーい。誰かいませんかーっ。って誰もいるわけないか。」
自分で自己完結する。声は静かで音もない場所に響くだけ。
「なんなんだよ。ここは。」
呟きに答えてくれる相手は当然、居るはずもない。
「あーっ。やってらんねぇ。・・・夢でも寝てやるっ。」
茂る草の上にバタリと倒れ、目を瞑る。
『そのうち目覚ましが鳴って目が覚めんだろ。』
と夢の中で自分に言い聞かせた。
「ぷっ。君は変わらないね。」
目を瞑り転がっていると頭上から声がする。くすくす笑い声も混じって聞こえる。
それになんとなくムカついたので
「・・・誰あんた。」と、目を開けてムクリと起き上がり相手の顔を見る。
「おやっ、忘れちゃったのかい、僕を。淋しいな。」
切なそうに笑う。
しかし、俺は本当に知らないからジロジロとそいつを見る。
それにしても、変な服・・・いや、黒い甲冑?黒い鎧に身を包んだ金髪のサラサラストレートの髪、目は星のない夜の様な濃紺色。
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