第一幕:生徒会の秘❤密

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「いいやつだな!!」 目頭を押さえるサライに、 ゼノもユウも呆気にとられる。 サライはそんな二人には目もくれず、 背を向けて肩を震わせた。 「オレとユウの仲を応援してくれるなんて… 今までそんなヤツいなかったんだよ…!!」 「いや、あのさ、 ボクはそういうつもりで言ったんじゃ…」 「よし! 生徒会に歓迎するぞ、ゼノ!」 もはやついていけないゼノ。 眉間に寄ったシワを伸ばすように手をやるが、 何だかとてつもなく面倒くさくなってきた。 「よろしく、ゼノくん!」 差し出された二つの手。 ゼノは諦めたようにため息をつき、手を伸ばした。 そして。 二つの手に思い切りビンタを残して走り去った。
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